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意義ある海外監査のコツ

途上国新興国での海外監査に特化した経験豊富な専門家サポートをリーズナブルな価格で

海外監査、とりわけ途上国新興国におけるグローバル監査は難しい。経験のある人材が社内にいなかったり特定の国のことならわかるが、他国のことはわからない。拠点数が多すぎて規模の大きい重要な拠点は自分たちで見に行きたいがそれ以外の拠点をみるほどの余裕はない。途上国は身の安全も怖い。一方、信頼できる大手の外部グローバルファームの専門家に頼むと高い(数百万円から1千万超まで)しこちらの要望に合わせてフレキシブルに動いてくれず社内知見としていずれは内部で体制を作りたいというこちらのニーズをくみ取ってくれない。グローバルに事業展開する中小から大手上場企業の海外事業管理部、内部監査部、監査役、社長はじめ経営陣の方々からそんな声を多く聞いてきました。
海外監査の中でも困難が多い途上国新興国の内部監査や不正調査に特化した専門家集団を作り、途上国新興国監査・調査に経験豊富な専門家サポートをリーズナブルな価格で提供するファームのニーズがある、そう確信して会社を作りました。

チェックリスト監査から深化させる

上場企業においては内部統制監査制度(J-SOX監査)の全社統制や業務プロセスの有効性評価や、セルフアセスメントをベースとした現地確認など、チェックリスト形式の海外内部監査はフォーマットやチェックリストさえあれば各手続きを完了し、報告書を作成することはできます。しかしその拠点で本当に不正がおきていないか、あらゆる可能性を他の誰がやってもみつけられなかっただろうというレベルでやり切れたか。そこまでの心証をもって海外監査を終えることができるか、アクファムの専門家は数多くの案件(場数)をこなしながらそれを組織として蓄積、深化、共有、トレーニングを積むことで、限られた日程で限られた情報から他の誰がやっても「これ以上はできない」というところまでやり切って懸念点が解決されたことに心証を得て帰ってくることを使命としています。

不正を見つける秘訣

不正の発見牽制に特化して仕事をしてきたことから、度々不正を見つけるコツや秘訣はなんですかと聞かれますが、長年この仕事をやってきて感じることは、魔法のような監査手続きや不正が浮いて出てくるような特殊な能力などはなく、ただ地道に、集中して本気でやってくること、徹底的にできることをやり切るということ、それに尽きると思っています。専門家を自称しておいてそんな精神論など言うなといわれてしまいそうですが、事実、簿記や監査に関する会計士程度の知見に加え、いくつかの不正のパターンに関する知識や言語能力(英語)、各国現地商習慣に会計税務法制度に関する知識と現地専門家との協働など、いくつかの必須の要素を除けば、徹底的にやり切ってくる、可能性をできる限りつぶしてくるという監査・調査担当者の気概、見逃してあとで発覚しようものなら被害額全額を弁償します、といえるほどの覚悟こそ、不正の発見や牽制効果を最大限に引き上げるためには、最も重要な秘訣であると思ってます。

コソーシングこそ最良の監査チーム
さらに条件を加えるなら、会社担当者がチームにいることです。アクファムが理想的な監査チームだと考えるのは、クライアント企業様の事業に深い理解のある方と、アクファムチーム(海外監査専門のアクファム専門家+現地専門家)が協働するチーム構成、いわゆるコソーシングと呼ばれるチーム形態です。これは企業グループと現地企業の事業や人の理解が深ければ深いほどより深度ある、緻密な監査や調査が実施できるためです。監査や調査の過程で適宜相談しながら、リスクを絞っていき、手続きも柔軟にその場で変えていく方式をとっています。
もちろんフルで完全に任せるという形で委託いただく形でも承っておりますし、経験豊富な企業様に対しては現地専門家だけ日当でお貸しするアレンジのみさせていただく場合もあります。監査部門の若手を育てるために同行させたい、英語・現地語対応の部分だけサポートしてほしいなどクライアント企業様のニーズに合わせて柔軟なサポートをさせていただいております。いずれにしても、先に述べたような現地専門家を帯同させるべきというのは監査の質を圧倒的に引き上げるものになるため、強くお勧めします。

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