グローバル事業環境にあって、国を越えて会計情報を適時に吸い上げるテクノロジーは進化し続けていますが、吸い上げた国外の会計情報を正しく診るヒューマンスキルの開発、人材育成は十分に進んでいません。会計情報を基礎として経営の舵取りを行っていくという会計の基本的な経営機能は、国を跨ぐだけで格段に難しくなります。会計情報は、現地の会計税務制度を始め法規制、商実務や物価など、その数字がその国でもつ意味、数字の背景を知らない限り、正しく理解することができないからです。
アクファムは、国外の会計情報を読み解くために必要な各国知見を整理した上で、現地専門家と協働しながら、本社目線で国外事業を数字で診るスキルの開発に特化し、いわばお客様企業の国外事業に関わる番頭となることを目指しています。
アクファムの主要事業である海外監査事業には以下の特徴があります。
PURPOSE
コンサルティングとしての海外監査
アクファムは監査対象である現地が満足する監査を追求しています。できていないことの列挙ではなく、企業の状況とリスク選好に合わせ、全社的な経営目線で現地経営者と真摯に向き合い、本社及び現地経営者の課題解決に貢献することを信条としています。そのために、海外監査に必要な前提知識となる各国のナレッジインフラデータベースを構築の上、現地の法令制度、商業実務慣行も熟知した専門家の育成に力を注いでいます。
SCOPE
様々な海外監査支援サービスメニュー
監査への最大の不満の一つは、批判と指導に終始し、改善の実行を現地任せにすることです。特に現地へ派遣された駐在員は営業又は技術出身者が多く、経営管理に精通しているわけではないなか、本社管理対応に多くの時間を費やしてしまっていることが、現地の事業成長を大きく阻害している要因になっています。アクファムは、現地ファームと連携して、ご要望に応じて現地経営者の課題解決に向けた改善施策の計画から実行支援まで行います。
FLEXIBLE
監査後の経営管理実行支援
企業の成長フェーズとニーズに合わせ、往査同行しない形での内部監査研修指導、単なる通訳同行から内部統制プロセス監査代行、現地法令及び社内規定への準拠性監査代行、不正リスク監査代行など、ご予算とニーズに応じて当社の専門性を活用した柔軟な支援内容が設計可能です。
QUALITY
圧倒的な業務品質
SPECIALIZATION
海外監査技術に特化して圧倒的な案件実績で知見を集約
海外、特に新興国の会計報告の質は監査を経ても非常に低い傾向にあるといわざるを得ず、一方で本社目線で海外監査を有効に実施することは難しく、多くの企業が社内人材育成に窮している、だからこそプロ集団が求められているというのが海外監査特化事業を立ち上げた理由の一つです。他の多くのサービスラインの一つとしてでは十分に専門性が育たず、リソースも分散されるため、あえて海外監査技術に特化し、知見と実績を積み重ねることで、圧倒的な海外監査サービスを提供します。当社代表も最初は報酬もほとんどない状態で案件をいただき、試行錯誤を経て知見を集め、事業品質を高めてきた経緯があります。案件実績があるからこそ、お客様に提供できる価値があると考えております。
TEAM
顧客担当者様×アクファム本国専門家×アクファム現地専門家
アクファムの海外内部監査/調査は、対象会社の事業を理解されている企業側担当者様と、弊社日本人専門家及び現地専門家の三者による実施(コソーシング)を推奨しています。有効な海外監査に必要な要件は何であって、それは誰が持ち合わせているのか、豊富な案件実績の中から、私たちは下表のように整理しています。

それぞれの強みを生かし、弱みをカバーしたこのトライアングルチームが効果的な海外監査の必要条件であると考えています。
FRAUD RESPONSE
財務不正リスクへの対応
現代の会計監査手続きは財務不正に対してほとんど無力に近いと考えています。特に新興国においては、共謀のリスクも含めて不正に対してはほとんど機能していないのが実態です。事実、公表されている事案だけではなく、実際には非常に多くの財務不正(横領、粉飾、汚職等)が起きています。アクファムではこの財務不正と管理の脆弱性こそが官民海外事業投資の成長を妨げている重要な要因の一つととらえ、短期間の海外監査期間でいかに不正を絞り出すかという監査技術を追及しています。日本の監査専門家や不正調査専門家であっても、現地の商業実務慣行、実行可能な不正のやり方や典型手法、相場観など含めた現地知見なしに海外の財務不正は見つけられません。アクファムは、海外不正監査手法を確立し、実績を積み重ねて手法の改善を繰り返しています。
TRAINING
専門家の育成
アクファムは、少数精鋭で一部の顧客企業様に貢献する小規模な町医者に終始せず、多くの海外監査の専門家を育成することに本気です。専門家の専門知は教えてもらうものではなく、自ら身につけろという文化のある業界ですが、アクファムは、事例の社内共有、海外監査に必要な専門知の共有体制と徹底した人材育成プログラムにより、海外監査専門家の育成に力を注いでいます。
PRICE
費用対効果に納得感のある価格
海外監査代行ファームの多くは、現地専門家に業務品質責任を負わせて成果物を作成させ、本国側は一部の付加価値提供や翻訳作業に終始しているケースがあります。現地専門家に一定任せている点はある観点では正しいと考えますが、本社目線にかけ、指示された作業結果の提示に終始し、課題解決に至らない傾向にあります。また費用は高額になりがちで、専門家を利用したいのに利用できないという企業様が多くあるかと思います。アクファムでは、本国専門家が品質管理責任を負い、必要な範囲で現地専門家の知見を活用して業務遂行し、自ら成果物を作成する体制をとることで、現地コストを最低限に抑え、費用対効果に納得感ある高品質な海外監査を実現しています。
GOAL
顧客利益と社会利益
アクファムは、より多くの企業で事業成長に資する有効な海外監査が実施されるよう、積極的に顧客企業へ技術移転を行っています。自社の利益のみをみるのではなく、顧客企業様にとって、ひいては社会にとって何がベストかを第一に考えて業務を行うことを信条としています。